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誕生日 こんな日 遠い声 一平と嵐 【創作】↓ ☆木枯らし ☆ならずもの ☆揺れる耳飾り ☆年上の女(人) ☆声 ☆はまゆうの咲く頃 先生へ 父と母 そして 小説は ボールペンと鉛筆と12色 公園(^^♪ 足・脚が痛い イイネ( ^^) _旦~~ 花の季節 アナライズ・ミー 絵はがき DVDとか本 相続(借金)放棄 小説と本とDVD 未分類 ☆風と街☆ ☆星を撒く☆ なんでもない日常を 書いてるつもりです。 ここは気ままにホッとするところ <素材をお借りしております> ************* 海は、存在であり 雨は、 現象にしかすぎない。 いつも、ひとを畏れ 天使を信じ、 見て見ぬふりをせず、 なみだしていたい。 Counting the number sheep 世界中の子供たちの瞳が、 真剣味を 帯びて輝く 豊かな子供も 貧しさの中の子も ひそやかに、待つ。 胸をときめかせ 待っている、その日。 天使マイケル 一応、ここの守護神☆ 海に ふれると 治癒され よみがえるのかもしれない。 ブログパーツ
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「はまゆうの咲く頃 1」・・・その人の名は言えない
2021年 09月 03日
2008年3/29に記事でしました。
タイトルは「仮題」です、タイトルをつけてほしいとお願いしてありました。 自分にとって、創作の「声」を、書き綴ることは、ほのぼのとたのしいことでした。 この物語のテーマは、「雨」です。 降りやまない雨も、いつかは止み、虹がかかり、クモの巣には小さな真珠のネックレスが 揺れるだろう ことを思い描き、書いてみたいと思いました。 人は、観念だけでは、もちろん、生きられないのです。 でも、観念を、やり過ごそうとすると、観念は復讐するのかもしれない。 人は人、、自分の魂の拠り所を、大切に生きることが、他人への愛につながる、、 お為ごかしも、称賛も、同意も、同情も、介在させては、いけない。 懐かしさのあまり、街中をうろうろ歩き 遅くなってしまった。 舗道もアーケードも、昔のまんまだった。 ふいに その角を曲がれば、やさしい笑顔が近づいてくるような、 そんな地方都市、、鉄道の要所であるその街は、港町でもあった。 1年生の時、ギターアンサンブルの友人と、はじめてバイトの面接に行った 喫茶店が見えて来た、、ナイトクラブを思わせる大きく派手な建物、、しずしずと通過だ。 その友人 色白で線が細く、顎がちょっと張ってるのもセンシブルで 清潔感のある、彼女は、いっつも私にお手製の昼飯をごちそうしてくれようとする。 学内で、顔でも見かけると、「ちょっとちょっと~、」と呼びかけ、自分の下宿先へ連れてくれ、 食べさせてくれるのである。 そういえば、自分はこの友人だけではなく、下宿先の先輩とか、後輩までも 色々作っては、持って来てくれた、、なんだかな、、腹減ってる感じだったのか、 世話焼けるタイプとか いやいや、しっかりして見えてたと思うが、、ほっとけない人だったのかもね。 ところで キブイという言葉が「危ない」という意味だと、教えてくれたのもその清潔感の人。 履きなれた中ヒールにしてよかったと思う、 いっつも靴ずれで、、旅の途中で靴を買うはめにならないように、今日は気合を入れて来た と、いうわけでもない(笑) 焦げ茶を基調にしたホテルは、静まりかえっていた。 「はい?どなたさまで?」とは言わず、フロントは礼儀正しく迎えてくれた。 どうやら、私の方が先に着いてしまったようだ。 一瞬迷った、ま、いいか~相手の名を書いてカウンターにペンを置いた。 小さなスーツケースとハンドバッグをサイドテーブルの脇に置くと、 靴を脱ぎ、それだけが妙に安っぽいスリッパを履いたが、思い直してまた靴を履いた。 自分より先にチェックインした女が、 パタパタとスリッパを履いてたんじゃ興ざめするだろうと思ったからだ。 スリッパなんて一流どこにはないよね? 窓の外には細い雨が、絹糸の線を描いて、通行人を淡く浮き上がらせていた。 もうすぐやって来るのか、、 美術部の部長だったその人は、たぶん、この近くで店を出している後輩につかまってしまっているのかもしれない。 「フォルム」という名の画材屋は、 小さな喫茶スペースを持っていて 間には、背の高いサラサラした観葉植物が揺れていた、 大きい絵は床に置かれたりもしていた。 もうすぐ 待っている気分は好きな方だが、時として、この時間が永遠に続けばいい と思うこともある。 逢うことが、なければ、別れることもないからだ。 いつも私は、全身で受け入れ、傾倒しつくし、相手を疲れさせる と思う。 それが、解っているから、、ためらい、、立ち竦む。 会うことさえ、拒み、、呆れさせる。 もうすぐ、彼はやって来るだろうか、、 雨が、激しく降り始め、人々は、足早に舗道を行き過ぎて行った。 夏の海岸で見かける白いハマユウ(浜木綿)の花。 存在感抜群でどこか懐かしい感じがする植物です。もじゃもじゃっと、細長い白い花が反り返ってる様子が、なんとも不思議な雰囲気をかもしだしていて面白いですよね。 ハマユウは、花が木綿(ゆう)のように白く垂れることからきている名前。 木綿(ゆう)というのは、神事のとき榊につけ垂れ下げたもののことだそう。
by before_rain
| 2021-09-03 10:32
| ☆はまゆうの咲く頃
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